近年、下着の種類はさまざまなものがあり、セクシーランジェリーや夜専用のナイトブラなど使用目的に合わせて適切な下着が選べるようになってきました。ほかにも生地や素材、カラー、柄、サイズなど、同じ商品でもその種類はたくさんあります。
しかし、その種類の多さから「正しい下着の選び方」について妥協している声も少なくありません。
- 本当はブラックが良かったけど、在庫がなかったからホワイトを選んだ
- ぴったりのサイズがなかったから、ちょっと大きめを選んでしまった
- 高級感のある下着が欲しかったのに、思ったものと違ったなど
そこで今回は「下着の選び方」について詳しく解説します。好きな柄やデザインなど、自分好みの下着は世の中たくさんありますが、基本的な下着の選び方を学んで改めて下着を選んでみるのも良いでしょう。
デザインから選ぶのが当たり前の時代に
急速なインターネットの普及によりスマホやパソコンから簡単に下着を購入できるような時代になりました。
この記事を見ている方の多くは、インターネットを通じて下着を購入された、もしくはされている方もいますよね。また、女性なら一度は「デザインで下着を選んだ」という経験もあるはずです。
たとえば、10代の頃は透けない色、20代ならかわいい下着を選ぶ、30代では魅せられる高級感の下着、40代なら着用しやすくワンポイントがある下着を選ぶなど、選び方は人それぞれ。
さらにいえば、商品画面からサイズやカラー、デザインまでワンクリックで選べる時代です。
それゆえにデザインで下着を選ぶときに注意しておきたいポイントをしっかり押さえて、自分にあった下着を選ぶのがベスト。とくにデザインで下着を選ぶ方に注意してほしいポイントは「サイズ」と「素材」です。
「そんなこと当たり前じゃん!」「解りきったこといわんといてぇ!」と思う方もいますよね。絶対にいます。でも、あらためて下着選びポイントについて解説させてください。
サイズは妥協しないほうが良い
女性の下着雑誌やWEB情報の多くは「あなたのサイズはもっと大きい」「サイズ選びを間違っている方が多い」など散見されます。これはある意味当たり前。どんな女性でもピッタリのサイズなんて選べません。
なぜなら、人によって「左右のバストサイズが違う」「体形が違う」「商品の在庫がなかった」など、さまざまな要因があるからです。だからこそ、できるかぎりあなたに合ったサイズを見つけましょうねってことです。
「トップバスト-アンダーバスト=カップサイズ」が基本
さて、「じゃあサイズはどうやって選ぶの」って話になりますが、根本的なサイズの概念から調べましょう。ブラジャーのサイズは「トップバスト-アンダーバスト=カップサイズ」です。
カップ(A,B,C,D…)サイズ(アンダーサイズ)として表記されます。
「私Aカップ!」「あたいはD!」などアルファベットで略されることが多いですが、実はブラジャーのサイズにはA65やA75といった数字までが本来のカップサイズ。余談ですが、男性はこの数字の意味なんて分かっていないことが多いです。
カップサイズの調べ方
カップサイズの求め方は分かりましたので、実際に当てはめてみましょう。
自分のバストサイズを調べるにはトップバストとアンダーバストの数字が必要です。ここではトップバストを「75cm」、アンダーバストを「65cm」を例にサイズを調べます。その差は「10cm」です。
※測るときは自分のサイズに合わせてね!
Aカップ(75cm-65cm) | 10cm内外 |
Bカップ | 12.5cm内外 |
Cカップ | 15cm内外 |
Dカップ | 17.5cm内外 |
Eカップ | 20cm内外 |
Fカップ | 22.5cm内外 |
Gカップ | 25cm内外 |
Hカップ | 27.5cm内外 |
Iカップ | 30cm内外 |
どこの下着ブランドメーカーもサイズの早見表はだいたい同じです。2.5cm刻みでカップ数が大きくなっていきます。
今回の例では、その差は10cmでしたのでAカップに該当します。
また、後ろの数字はアンダーバストで表記しますので「A65」が正しいカップサイズです。海外製品の場合、表記が異なる場合がありますので注意しましょう。
姉妹サイズで選ぶことが仇に?
はい、これがジャストサイズしない理由の一つです。
正しいサイズは分かりましたが、購入したい下着によっては自分に合ったサイズがないことが考えられます。たとえば「E75サイズが欲しいのに、D70までしか在庫がない」「そもそもCカップまでしかない」など。そのとき、サイズ代替案として「姉妹サイズ」という選び方が有名です。
姉妹サイズとは、簡単にいえば「ジャストサイズに近しいサイズ」といえばいいでしょうか。例として自分のカップサイズが「B70」の場合、姉妹サイズは「A75」か「C65」です。
正直、姉妹サイズで妥協している女性も多いのではないでしょうか。しかし、筆者が詳細を語らない理由として「ジャストサイズ以外をおすすめするメリットがあまり感じられない」ことがあげられます。
先に述べましたが、できるだけ自分に合うサイズを選びたいのに在庫がないからといって「ちょっと大きくてもいいや」「アンダーサイズ合っていないけど、着れたらいいや」と考えている方は本末転倒です。ちゃんと自分に合ったサイズを選ぶことを強くおすすめします。
「カパカパなバスト」「キツキツで身体に下着の跡が残る」ブラジャーとは縁を切ってください。下着選びにサイズの妥協は禁物です。それでも「このデザインが今すぐほしい!」という方のみ、姉妹サイズを購入するようにしましょう。とくに男性にもみられるような下着は、ジャストサイズこそ正義です。
姉妹サイズを否定しているわけではありませんのでご注意ください!
素材にも妥協しないこと
ジャストサイズが分かったら「デザインを見て決める!」だけではありません。毎日着用する下着だからこそ、使用目的に合わせて素材もしっかり確認しておきましょう。
インターネットに掲載されている多くの商品ページには素材が明記されていますが、それらを確認せずに購入している方も多いのではないでしょうか。
インターネットに掲載されている商品に多い素材として「ナイロン」「ポリウレタン」「綿」「レーヨン」などがあります。
ナイロンが含まれている下着の特徴
ナイロンは合成樹脂で作られている合成繊維です。
摩擦に強く、伸縮性に優れており、弾力性もありながらシワになりにくいのが特徴。下着に良く使われている素材の一つですが、熱に弱いことがデメリットとしてあげられます。
「熱ぐらい、いいじゃんか!」と思われがちですが、乾燥機に弱いので下着を乾燥機で乾かす方は要注意です。
下着が変形するとまではいえませんが、変色したり、形が変わってしまったりすることもあるようです。また、良くも悪くも光沢感がありますので「高級感」という点では少し不向きといえるでしょう。
ポリウレタンが含まれている下着の特徴
ポリウレタンは伸縮性の高い合成繊維です。
ブラジャーやショーツ、ストッキングのランジェリーでは締め付けが必要ですが、その際に役割を果たすのがポリウレタン。素材がゴムのような特性を持っており、軽くシワもできにくいといえます。
しかし、素材自体の寿命は2~3年程度。また、温度や湿度等に弱い素材でもあるので下着の扱い方にも要注意です。ただ、下着を2~3年履く方は少ないと思いますが、、、
綿・コットンが含まれている下着の特徴
綿とは、アオイ目アオイ科ワタ属に属する多年草(ワタ)の種子から取れる繊維、またはその繊維に含まれている糸や布のことです。
下着売り場に足を運ぶと、一度はオーガニックコットンや綿100%といった下着を見かけた方も多いのではないでしょうか。
綿の特徴は、肌触り感が良く吸水性や吸湿性、通気性に優れています。綿が使われている下着はどちらかといえば、普段使いできるものが多く、自宅のお風呂上がりやちょっとした買い物、運動等で使用しやすいといえます。
着心地が良く、幅広い年代から愛されている素材です。現在所有している下着に綿・コットン素材がなかったら複数枚は持っていると良いでしょう。
色(カラー)で選ぶなら、その色が与える印象も覚えること
世の中、下着を色で選ぶという方も一定数います。
同じデザインの色違いや黒だけを購入する方などさまざま。とくに色にこだわりのある方は、その色が相手に与える印象も覚えておくといいかもです。
たとえば、白は純粋や清潔な印象を与える一方で派手さもないので、インパクトには欠けます。黒は高級感、赤は情熱や活力、興奮といったイメージを相手に与えます。
紫は上品で優雅な色なので、30代~の女性に向いており、ピンクは相手にかわいいという印象。もちろん、自分の好きな色を選ぶのが一番ですが、勝負下着のような相手に見られるような場面のことも考えて色を選ぶと良いでしょう。
ブラジャーの種類や使用用途から選ぶ
下着の使用用途から選ぶ方も増えてきています。
たとえば、ナイトブラジャーや育乳ブラジャー、授乳ブラジャーなど下着の種類もさまざま。さらにいえば、それらの下着は普段使いもできるという点で幅も広がってきています。
ナイトブラジャー
ナイトブラジャーとは、夜専用に身に着ける下着のこと。日中身に着ける下着と違って快適に過ごせる素材や作りになっており、硬いワイヤーもなく、寝ながらバスト崩れを押さえる効果に期待できます。
最近ではナイトブラジャーの種類も増えてきており、デザインやカップ数など、さまざまな下着が増えました。
育乳ブラジャー
育乳ブラジャーとは、バストを育てることを目的に開発されたブラジャーのことです。育乳ブラジャーを身に着けるだけでバストを補正し、形や見た目を整えてくれます。
ナイトブラジャーと育乳ブラジャーは名前は違えど、バストを整えるという点では似ている役割です。ただし、決定的に違う点でいえばナイトブラジャーは夜専用に対して、育乳ブラジャーは日中でも付けられます。もちろん、ナイトブラジャーを日中着ける方もいますが、使用用途が異なる点は理解しておきましょう。
また、勘違いされないように注意書きしておくと、育乳ブラジャーは根本からバストボリュームを増やす下着ではありません。そのため、育乳ブラジャーを身に着けたからといってカップ数が大幅に大きくなることはないでしょう。あくまで今ある腋肉やバストの形を整えて補正するイメージです。
授乳ブラジャー
授乳ブラジャーとは、子どもが授乳期になった際、母親が身に着けるブラジャーのことです。ほかにも「マタニティブラジャー」とも呼ばれます。
授乳ブラジャーには下着のサイズが合わないことやアンダー部分の締め付けによって発生する乳腺炎を予防する役割があります。特徴として締め付けが緩いことやクロスタイプのブラジャーが多くあり、着け心地の良さを重要視されています。
あなたはどのように下着をどう選ぶ?
さて、ここまで下着の選び方について振り返りましたが、結局なにが言いたのかまとめると「妥協するな」という点に尽きます。
下着のサイズから始まり、素材の特徴、色にどのような効果があるのか、そして種類も増えてきているなど、「下着」といっても多くの情報がありました。
とくに女性の場合は、毎日肌身に身に着けていますので着心地やデザインには気を付けておきたいです。もう一度、あなたの下着選びを考え直してみませんか。